第68話 —世界的ポップス・グループABBA(アバ)についての物語—【part4】

Part 4 40年ぶりにABBA復活

2021年の秋である。
NHKの午後
9時のニュースを見ていると、『40年ぶりにABBA復活』というテロップが流れた。それによると、ABBAは40年ぶりに復活すると発表し、併せて11月には新作のスタジオ・アルバム「ヴォヤージ」をリリースすると発表した。
同アルバムからの先行シングル「I Still Have Faith In You」「Don’t Shut Me Down」をリリースした。前作から40年の歳月を経てリリースされた今回の作品はストックホルムにあるベニークスタジオ「Riksmixnigsverket」にメンバーが集結してレコーディングを実施し、プロデュースもバンド自身で行なったという。

ABBAによると「大変お待たせいたしました。いよいよ新しい旅が始まります。私たちはこれを“ Voyage〜航海 ”と呼んでいます。まさに未知の海原へと私たちは船出しようとしているのです。若き日の自分たちの力を借りて、未来に旅立つことを説明するのは容易なことではありませんが・・」とコメントしているという。
40年ぶりにABBAが復活するというニュースを見て、私は驚いたが、後で調べてみると2018年に、既にABBAの復活はアナウンスされていた。

1ヶ月後、友人から今のABBAの写真とコメントが届いた。
写真の下にある説明文によると『スウェーデンの世界的ポップグループであるABBAが2021年9月1日に再結成した。1974年から82年にかけて「ダンシング・クイーン」などで大ヒットを連続して飛ばしたスーパーグループは新曲「I Still Have Faith in You」を含む10曲入りアルバム「The Voyage」を11月5日にリリースする。メンバーを3D化して動きをモーションキャプチャーし、絶頂期の姿でバーチャルライブを行う。』

友人は“バーチャルで昔の姿でライブを行なうとか、3Dとなると何だか私の頭が変になりそうですが、やっぱり彼らの歌声は懐かしいですね。”とのコメントが付いていた。

インターネットで『40年ぶりに復活! 名曲から新曲までABBAの軌跡を振り返る』を見つけた。
  [この特集では2021年にリリースした2つの新曲、Don’t Shut Me Down とI Still Have Faith In Youと、1974年〜‘80年にヒットした名曲、恋のウオタールー(Waterloo,1974)、マンマミーア(Mamma Mia,1975)、マネー・マネー・マネー(Money,Maney,Maney,1976)、ダンシング・クイーン(Dancing Queen,1976)、チキチータ(Chiquitita,1979)、ギミー,ギミー,ギミー(Gimme,Gimme,Gimme,1079)、ザ・ウイナー(The Winner Takes All,1980)を聴くことが出来る。インターネットで検索して是非お聴き頂きたい。]

この特集の序文は次のように述べている。
「スウェーデン出身の伝統的ボーカルグループABBAが40年ぶりのニュー・アルバム『ヴォヤージ』をリリースし劇的な復活を果たした。1983年に活動を停止した彼らが、再活動をアナウンスしたのは2018年である。アンニ・フリッド(フリーダ)、アグネス、ベニー、ビヨルンのオリジナルメンバー4人は今も健在で、最高のミュージシャン同志として再結集した。
「マンマ・ミーア」はABBAの楽曲をふんだんに使い、ミュージカルと、また映画で大成功を収めた。
又、「ダンシング・クイーン」を始めとする数々のヒット曲に再び脚光があたったことも記憶に新しいが、折しも世界はコロナ禍に苦しんだ2021年であった。この年にリリースした彼らの新曲はオーロラの如く世界を照らしたことであろう。2022年にはバーチャルで世界ツアーを予定しているという。

『 Don’t Shut Me Down 』(2021)
「40年ぶりのニュー・アルバムから先行リリースされた復活を飾る新曲。2021年9月3日に配信リリースされるや否や、自国スウェーデン、スイス、ヨーロッパ全域のデジタルチャートで首位を獲得。名曲ダンシング・クイーン(1976)の持つ華やかなディスコムードと、彼らが活動していなかった80年代を感じさせるデジタル感でアップグレードして現代に届けました。
冒頭からアグネスの変わらない歌声にときめいた世代も多いはず。“ABBAと共に歩んでいた時代の続き”を当時からのファンに感じさせただけでなく、ABBAの持っている、おおらかな透明感を新たに伝える最高のスタート曲になっている。」と評価している。

『 I Still Have Faith In You 』(2021)
「フリーダの愛称で親しまれるアンニ=フリッドをリードシンガーとして起用した壮大なバラード(ポピュラー音楽でテンポのゆっくりした叙情的な曲)。スウェーデンのチャートでは2位。
上記のDon’t Shut Me Downとのワン・ツーフィニッシュを記録。ドイツやニュージーランドでもトップ10入りし、ABBAのバラード人気の根強さを感じさせた。ミュージックビデオでは今後予定されているABBAtars (アバター 、AVATA(語源はヒンズー教の“神の化身”。意味としては分身、化身、権化など。)が公開されているという。

『ABBAは全員70歳代であるが、AVATAというIT技術を用いると、スクリーン上では若い時のまんまのABBAが現在進行形で歌っているバーチャル・コンサートが見られるという。図はスクリーン上のアバター姿の若返ったABBA。』

現在日本では、
1)ヴォヤージ・スタンダード・エデイション(SHM-CD仕様)
2)ヴォヤージ with [アバ イン ジャパン](2DVD) 
3)ヴォヤージ with [アバ・ゴールド](CD) 
4)ヴォヤージ with [エッセンシャル・コレクション](CD)が発売されてるという。

参考文献
1)ABBAが40年ぶりに復活  
2)アバが新曲発表、「コンサート」も40年ぶり再結成。などインターネットによる。